青少年読書感想文全国コンクール

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課題図書

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各課題図書の選定理由は、第70回青少年読書感想文全国コンクール「課題図書」選定委員会の報告をもとにしています。
※『学校図書館』(全国学校図書館協議会)2024年5月号掲載

小学校低学年の部

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アザラシのアニュー

海にうかぶ氷の上で、アザラシのあかちゃんがうまれました。野生動物の子どもが懸命に成長する姿を描いた、大ぼうけんの物語!

 


【みどころ】
海にうかぶ氷の上で、アザラシのあかちゃんがうまれました。野生動物の子どもが懸命に成長する姿を、アラスカで滞在制作する作者が描いた、大ぼうけんの物語!巻末には、アザラシの生態を解説した図鑑ページも収録。

あずみ虫 作
童心社
1,650円

【選定理由】
北極圏から南下して出産するアザラシの生態が絵本になっており、小学校低学年が共感しながら読め、自然の営みについて理解できる。アザラシの成長について解説が書かれている点も評価した。
図書館関係者

それで、いい!
潔いタイトルがいい!大好きだ!
そうなの、君たちは、それで、いい!
きつねさんは、その思いに行きつくまでに、色々悩んで、考えて。。。
でも、そのおかげで、うさぎさんという素晴らしいお友達ができたね。
周囲のことばや目に惑わされて、自分の大好きを見失ってしまっている子供たちに大きな声で言ってあげたい。
自分の大好きを大切にすればいいんだよ。
そう、それで、いい!

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レビュアー

いくつもの伏線をはる大人の小説と違ってストレートに感情に訴えてくる児童文学、とりわけ絵本の世界は大人にとっても心を癒してくれるすばらしいものだと思う。この作品もその一つである。
自分の好きなもの、得意なものが認められて、ある日「何者」かになれるかもしれない期待が訪れる。でもその重圧に押しつぶされそうなとき、もう一度原点に戻ろうよと呼び掛けてくれる。その温かさの源にある友だちの何気ない言葉。焦らなくてもいい、あなたの感じるままに進みなさいと背中を押されたその先に自分の道があることを伝えてくれるお話。急かされて息苦しい社会の中で、ふっと立ち止まる瞬間が子どもにも大人にも必要ですよね。

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レビュアー

とても素敵なお話でした。
読み終わった時に、タイトル通り、「それで、いい!」と自分のやること、好きなことに、自信を持てるようになる子が、いっぱいいるだろうなと思いました。
絵本ではないけれど、挿絵がたくさんあって、本が苦手な子でも読みやすいのではないかと思います。
またその絵が、作家さんが絵も描いたのかと思うくらい、本文とよく合っていました。
わしの絵も力強くていいですし、うさぎさんの絵も愛に満ち溢れてる感じでしたし、最後の夕焼けの色も素敵でした。
お気に入りの本だけを集めた本棚に入れておきたい一冊だと思いました。

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ごめんねでてこい

大好きなおばあちゃんに、「きらい」って言っちゃった。あやまりたいのに、でてこない。わたしの中の「ごめんね」、でてこい。

 


【みどころ】
「ごめんね」という言葉の重みや大切さを考えさせてくれる1冊です。その人のことをしっかり思って、心からの言葉を伝えること。今ある日常を大切にすること。思いやりや家族との関わりをえがいたお話です。

ささきみお 作・絵
文研出版
1,320円

【選定理由】
日常生活でありがちな、主人公の素直になれない気持ちに共感できそう。「ごめんね」という気持ちが、いろいろな生活場面に発展して考えられる。1年生でも2年生でも読める文章量も選定理由。
教育関係者

絵が素敵。はっきりした色使いがかえって幻想的なムードを高めている。街の様子がよく書き込まれていて楽しい。夜中に仕事をしている人たちの様子が学べ、いろいろな人がいて自分の生活が成り立っているのが感慨深い。

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図書館関係者

シンプルなタイトルのとおり、よるのあいだに活動している人たちのすがたが直球でとびこんでくる。静かに、確かに生きている人たちが、おちついているけど明るい色彩の絵で、心に残る。まず読み聞かせで、子どもたちに紹介し、また何度も自分で読んでもらえる絵本です。

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書店関係者

朝、お店にきちんと商品が並んでいてすぐに買い物ができるのも、電車が時間通りに安全に走っているのも、夜ほとんどの人が眠りについている間に働いてくれている人たちのおかげ。私たちの生活を支えてくれている人たちの事をやさしいタッチの絵で分かりやすく描いていて、色々な仕事について理解を深められ、リスペクトできるようになる絵本。できれば子どもたちと一緒に話し合いながら読みたい一冊。
読ませていただき、ありがとうございました。

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おちびさんじゃないよ

テンちゃんは小さな女の子。転校生の小さな男の子マルくんにいじめっ子が近づきます。テンちゃんは助けようと勇気を出します。

 


【みどころ】
テンちゃんは小さな女の子。でも見た目で判断しないで、って思っています。ある日、いじめっ子が小さなマルくんにいじわるを。テンちゃんはいじめっこに立ち向かいます。そして「わたしはちびじゃないっ!」と大きな声で。

マヤ・マイヤーズ ぶん
ヘウォン・ユン え
まえざわあきえ やく
イマジネイション・プラス
1,870円

【選定理由】
体が小さいということを前向きにとらえている。主人公の行動力や勇気、大切なことが言えるところに共感してほしい。ストーリーに沿って主人公の成長と実体験を重ね合わせて読むことができる。
教育関係者

うちでも3人の子供達がやっているような話で、小学生2人と楽しく読ませていただきました。
ネズミの台詞がなかなか潔かったです。最後もほのぼのしました。うちもけんかしてみんなイライラしていましたが、本を読んで気持ち良く寝れました。寝る前にも良いです。

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図書館関係者

誰かがおへそを曲げていたら、その悪い空気はびっくりするほど早く伝染するんですね。そして、その反対に、誰かが優しい気持ちになったら、その優しい暖かい気持ちも周りにどんどん広がっていく。そんなことを教えてくれた本でした。
最後のねずみさんのオチには笑わせてもらいました。イラストのねずみさんのお家には、ボールペンのキャップ、ボタンや糸巻きが使われていて(探すとまだまだたくさんありますよ!)、こんな細かいところも楽しませてくれる本です。

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図書館関係者

『おやすみなさいフランシス』のラッセル・ホーバンの作品なので、安心して手にとりました。全てのページに挿絵が入っていて、絵本から児童書へ移行する時期の橋渡しによさそうです。昔話によく見られる累積譚が絵物語になっているのですが、想像する力が弱い子でも、挿絵を楽しみながらだと、グルグル巡るお話についていけると思いました。挿絵もセンスが良くて好きです。お話の最後の落ちが効いていて、更にグルグルつながっていく感じが楽しく、読後感がとてもよいです。

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どうやってできるの? チョコレート

チョコレートはどうやって作るの? カカオはどのように日本にくるの? 食べ物ができるまでの不思議と、人々の仕事を知ろう!

 


【みどころ】
ふだん何気なく口にしている、チョコレート。どうやって作られるの? カカオの実の大きさは? カカオはどのように日本にくるの? 身近な食べものができるまでの不思議と、その過程で関わる人たちの働き方を知ろう!

田村孝介ほか 写真
ひさかたチャイルド
1,430円

【選定理由】
普段食べているチョコレートがどのように作られていくのかが、写真と説明で小学校低学年でもわかりやすい内容になっている。驚きのある写真も見事で、情報量が小学校低学年にちょうどよい。
図書館関係者

なんて鮮やかできれいな写真なんでしょう。 どうしたら、こんなに美しく、しかもこんなに近くで、お魚たちとお話ができそうな距離から写真を撮ることができるのでしょう。
お魚のお父さんやお母さんも、一生懸命に、色々な方法で子供たちを守っているんですね。
最後の、巣立つときであろうオオウミウマのあかちゃんの写真が、とても印象的です。

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図書館関係者

写真が色鮮やかで、とても素敵です。海の生き物の卵が孵るまで、どんな風に過ごすのか分かりやすい言葉で書かれています。卵を狙うヒトデをやっつけたり、見つからないように隠していたり、口にくわえたりと、いろいろな方法で卵が守られていることを知ることができます。子供達が読めば、家族の中で小さな存在である自分のこととして感じることもできるかもしれません。
最後には卵から孵った小さな赤ちゃん達の写真もあり、その先も知りたくなりました。

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レビュアー

高久至さんの写真がなんとも言えず美しい。
海の魚たちの産卵と卵の保護、世話、孵化などのようすをリアルな写真で紹介する。
いろいろな海の生き物たちの、不思議とも思える色や形の卵。産み方、守り方、それぞれが個性的でおもしろい。
タコのお母さんの産卵では、その切実なようすに感動を覚えます。
海の生き物たちのまさに命がけの産卵と孵化までの世話は、そこになんらかの感情があると感じてしまいます。
魚たちは母魚より父魚は卵を守ることが多い理由を高久さんが巻末で語ってくれています。納得!ものすごい数の卵を産むのに、無事成長して、成魚になることができるのは、ほんのわずか。
命のサイクル、自然界の捕食関係の厳しさを思いますが、みんなバランスの上のことだと感じます。

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小学校中学年の部

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いつかの約束1945

ある日出会ったのは、自分は9歳だと言うおばあさん。「戦争はどうなったの?」 いっしょに歩き話した、忘れられない夏の一日。

 


【みどころ】
すずは、いろいろな場所で同じ時代を生きている人とは思えない不思議なことばかり口にします。時を超えた出会いと友情、すずが経験した戦争の記憶、そして未来への希望が、今を生きるわたしたちに伝わる物語です。

山本悦子 作
平澤朋子 絵
岩崎書店
1,430円

【選定理由】
2人の女の子とおばあさんとの会話から、過去と現在の対比が描かれ、戦争や平和について自然と考えることができる。戦争の悲惨さと現在の平和を作った多くの人々の努力を伝えている。
レビュアー

味噌蔵の息子に生まれたジュンは家業を冷やかされたりするし、全く興味を持てずにいたのに、帰国子女のクラスメイトのユキが味噌蔵を見たいと言い、蔵に招いたことから気持ちの変化が始まる。
何事も知ることから始まるのだ。毛嫌いしていた味噌作りの仕事の重要性や、何よりそのおいしさを再認識していく中で、積極的に味噌をアピールすることを考えるジュン。
味噌を使った料理、味噌蔵の匂い、日本の文化の一端をこの本で知ることから広がっていくものはあると思います。

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書店関係者

好きで味噌蔵の子に生まれたわけじゃない!
ジュンの言葉はいろんな人に刺さります。 自分の家の家業なのに、知らないことがたくさんあることに気付き、
魅力に気付き、
みそっこという囃し言葉が自分のアイデンティティになる。
凄く良い子ばかりでビックリするけど、良い話でした。

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図書館関係者

推薦図書なので読みました。
「他者からの視点がきっかけで、家族や自分を見直す」という、小学生が経験しそう、経験してほしい物語でしたので、なるほどと思いました。
また、和食、伝統的な文化、発酵食品、外国語など、発展させられるテーマがいろいろと考えられそうなので、学校図書館的には助かる本です。

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じゅげむの夏

「今年がラストチャンスって気がするんだよ」難病をかかえる親友の願いをかなえるため、ぼくたちの夏休みの冒険が、今はじまる!

 


【みどころ】
山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、ぼくは仲良し4人組。4年生の夏休みにやりたいことを宣言した、難病の親友・かっちゃんの願いを叶えるため、ぼくらはこっそり計画を練った……。少年たちの冒険が、今はじまる!

最上一平 作
マメイケダ 絵
佼成出版社
1,650円

【選定理由】
友情と夏休みの冒険がテーマで、同世代の子どもたちが、男女問わずに楽しんで読むことができる。エピソードそれぞれに、ダイナミックな展開があり、読んでいて爽快である。
図書館関係者

冒頭から、貧困家庭の現実が突きつけられノンフィクションの話を読んでいるようでした。
社会が抱える多様な問題がストーリーの中に入っていて、読みながらいかに自分が無力な大人かを突きつけられているようでした。これはとても重要な事です。なぜかというと、そうする事で、より自分ごととして考えるようになると思うからです。子を想う母の気持ち、家族を想う子の気持ち、友だち同士の思いやり、勇気。ギュッと入っていました。
日本でも、フードバンクや子ども食堂の活動をされている方が多くいらっしゃいますが、そういったニュースや地域の情報誌などに掲載されている記事を見ても、その活動の重要性や社会の現状、事の重大さを分かっていない、気づいていない、気づいていても行動していない何かの流行りかとさえ思っている大人はいると思っています。私もつい数年前までよく分かっていませんでした。
今回、小学校中学年の課題図書となりましたが大人の方々にも広く読んでいただきたいですし、読んで自分自身に問い掛けたい一冊です。自分は今まで何をしていたのか。フードバンクについてどういう認識を持っているのか、または持っていたのか。こういった社会になっている原因の1人になっているのではないか。社会が抱える問題の一部が分かりやすく描かれている作品だと感じました。心に刺さりました。ありがとうございました。

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図書館関係者

日本にはあまり馴染みのないフードバンク、というシステムについて知ることができるお話しでした。
これを読んで、まわりのお友達や、貧困問題について想像ができるひとが増えていってくれたらいいなと思いました。
最後がスカッと爽快なので、子供達も楽しく読んでくれそう。
SDGsの読み物としてオススメしていきたい。

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図書館関係者

課題図書として適した本だと思いました。フードバンクという食品ロスを主軸に、母子家庭の難しさ、貧困などに焦点を当てられているものの、重苦しい雰囲気はない。事の深刻さは子どもたちを通して伝わってきますが、物語はハラハラドキドキワクワクと終始楽しく読めます。

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さようなら プラスチック・ストロー

ストローの発明と改良の歴史、プラスチックごみの影響や解決策など、ストローからSDGsを考え行動するためのノンフィクション。  

 


【みどころ】
約5千年前に発明されたストローは、なぜ今、問題になっているのだろう? ストローの発明と改良の歴史、プラスチックごみが環境や海の生き物に与える影響、解決策など、SDGsを考え行動するためのノンフィクション。

ディー・ロミート 文
ズユェ・チェン 絵
千葉茂樹 訳
光村教育図書
1,760円

【選定理由】
子どもたちにも身近な、プラスチックと地球環境の問題を、ストローの歴史から紹介することが新鮮。生活を便利に豊かにするはずの発明が新たな問題を生む事実もわかりやすく語られている。
図書館関係者

自分の”好き!”を見つけることって、こんなに素敵なことなんだ!
大人の私も読んでいるだけで、ワクワクしてきます。
子供たちが読んだら、もっとドキドキすることでしょう。
ウェンディさんのことが書かれた本でありながら、恐竜や化石のことを知り、自分たちの未来が楽しみになる、そんなたくさんのワクワクが詰まった一冊です。

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図書館関係者

好きって最強!
好きを追求した先に、成し遂げることができた人の存在は、今を生きる子たちに力を与えてくれる。巻末の対談が、また秀逸。誰にも好きを止められる謂れはないこと、すぐに仕事に結びつかなくてもいいこと、別の道の存在を知ることの意味など、きっと胸にささる子がいると思う。
課題図書として選ばれたことで、より多くの子の手に渡り、心に言葉や光が届くといい。

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教育関係者

好きな事を仕事にできる幸せ。観察力やコミュニケーション力は「好き」な気持ちが芯にあるからこそ最大限に発揮する。溢れ出す「好き」エネルギーが疑問や探究を積み重ね、現代や人の役にたつって素敵!なにより後書きに古生物学者の対談があり「好きな事を好きと言えない」「好きな事がわからない」と言う人にも向けてもヒントを残してくれているのが良い。イラストからストーリーには直接関係ない人種や障碍、宗教の違いも関係なく「好きへの扉」が開放されているメッセージが届く。

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聞いて 聞いて!:音と耳のはなし

音は震える空気の波。大きな音は大きくうねり、高い音は細かく震える。2つの耳で聞くと、音はいきいきと立体的に聞こえるよ!

 


【みどころ】
音は震える空気の波。大きな音は大きくうねり、高い音は細かく震える。身のまわりの音がいきいきと立体的に聞こえるのは、2つの耳に届く音が少しズレてるせいなんだって! 音のヒミツと耳のしくみがわかるかがく絵本。

髙津修、遠藤義人 文
長崎訓子 絵
福音館書店
1,760円

【選定理由】
「音」や「聞く」を、科学的視点で見ることの面白さを教えてくれる。小学校中学年が理解するのに適しており、知的好奇心が大いに刺激される。身近なことを立ち止まって考えるきっかけとなる。
図書館関係者

給食を作るだけでなく、どんなことに気をつけているかやその対策、道具や配置、作り方、食べた後の片付けまで、身近な存在なのに普段なかなか知ることのできない場所である給食室の様子が1日の流れに沿って丁寧に描かれています。カレーを作る工程は絵と文章の効果で匂いがしてくるようでした。調理員さんが年代や性別が多様なこと、栄養士さんについても説明があるのもよかったです。栄養士さんがクイズで食育をしたり、健康に暮らせるように栄養を考えたりアレルギーに配慮した献立作りをされているなど、知らない一面を知ることができました。給食を食べている場面は本当に美味しそうで、私も一緒に食べたい!と思ってしまいました。

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教育関係者

給食室を受け取る、食器を返却する時にはいる。調理室はちょこっと覗けるけど、その奥がどうなっているかは考えた事もなかった。そして、調理の段階によってエプロンや手袋の色をかえたり、トラブルが起きないように細心の注意が払われている。ありがたい事だな、と思う。

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レビュアー

給食の絵やお話が好きなので気になり読ませていただきました。
よくある簡単な学校の給食について描かれたものかなと思ったら、職業として始業から終業までに行われる作業や工程について細かく且つ解りやすく説明されており、大人でも「知らなかった!」という発見がたくさんありました。
給食ができあがるまでだけじゃなく、食べ終わった後(仕事が終わるまで)も描かれていたのが良かったです。
日々、給食を食べる子どもたちにとって給食がどのように作られ、届けられるのか解って良いなと思いました。
山川さんが献立を考えるページでは、美味しそうな給食の絵がたくさん並んでいてとてもお腹が空きました!好きなページです。
楽しい給食の空気や、毎日給食が楽しみだった子供の頃を思い出しました。

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小学校高学年の部

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ぼくはうそをついた

あの人を救いたくて――
原爆で亡くなった息子のフリをした。少年のまなざしを通して、平和への祈りと希望を描いた物語。

 


【みどころ】
あの人を救いたくて、原爆で亡くなった息子のフリをした――小学5年生のリョウタが、自分の住むヒロシマの街を歩きながら、今も消えない原爆の傷と人々の想いについて考えます。平和への祈りをこめた物語。

西村すぐり 作
中島花野 絵
ポプラ社
1,650円

【選定理由】
タイトルから、読者は「なぜ」と思いを巡らせて読み進めていく中で、一人ひとりの判断や行動には理由があることなどを感じ取ったり、自分の日常と生活を関連付けて考えたりすることができる。
書店関係者

太一くんに親近感が湧きすぎて応援しながら一気に読んでしまいました。
お父さんのアドバイスにハッとさせられます。自分の感情を「ムカつく」で片付けず、しっかりと捉えることー。心のモヤモヤを訳もわからぬまま放置して溜めていくのではなく、自覚して向き合うことの大切さを思い知りました。
簡単に上手くいく方に逃げるのではなく、本当はどうすべきだったか、どうしたら作られた自分を打ち破れるのか、伝統芸能「えんぶり」のえびす舞に挑む中で、多くのことを感じて考えてある結論に達する太一くん。伝統芸能に奮闘する成長物語っていうだけじゃなく、内面の大きな飛躍を目の当たりにできる、清々しい作品でした。

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図書館関係者

郷土芸能「えびす舞」をテーマにした作品。中心はキャラ作りをしている太一とキャラを捨てたいと思っている大路。
キャラ作りを全否定するのではなく、キャラを作ることで、そのキャラになっていくというのはあると思います。でも、キャラ作りがしんどいのであれば、それはする必要がない。
学校で「キャラ」がしんどいと思っている子どもたちに読んでほしい本です。

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レビュアー

軽快なノリで進んでいくので、サクサク読めます。訛りもいいアクセントになっていて、好感をもちました。
子供たちの様子がイキイキとえがかれていて、共感を持って楽しんで子供が読めると思います。成長の中で誰もが抱く不安や悩みをあまり暗くならずに、読ませてくれるところがありがたい。今の子たちに読ませたい明るさがあると思いました。

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ドアのむこうの国へのパスポート

ふしぎなドアのむこうへ行くには? ラウレンゾーとクラスの仲間は、作家から届くなぞときに挑戦する! 心のかぎを開ける物語。

 


【みどころ】
トム先生のクラスの子どもたちは作家からのなぞときにいどみ、ふうがわりなパスポート申請やビザ作りにとりくみます。ドアのむこうにあるのは……? エールに満ちた物語。

トンケ・ドラフト 作
リンデルト・クロムハウト 作
リンデ・ファース 絵
西村由美 訳
岩波書店
1,980円

【選定理由】
作中の架空の国に入るための活動をとおして、登場人物たちは自分自身を見つめ、友だちのことを理解し、受け入れ合う。こうした展開が読者の興味・関心を高め、読みを深めることができる。
メディア/ジャーナリスト

とてもいいお話だった。水泳競技部に属する小学校6年生の話なのだが、勝ち負けが数字で決められる試合(勝負)の世界で、自分の体と心の弱さを認め、それを乗り越え、前に向かって進んでいくことは容易なことではない。主人公の漢江小水泳部のエース、カン・ナルは突然現れた別の小学校に通うキム・チョヒに試合で一位の座を奪われてしまう。でも、自分の弱さをチョヒの「キラキラ」光る水着のせいにし、転校生のテヤンの腕の長さと比べて、自分の腕の短さのせいにする。幼馴染で6才のときからずっと一緒に水泳をやってきた仲良しの男友達スンナムにもきつく当たってしまう。ナルの憧れで体育中学校に進学した姉のボドゥルが突然、競泳をやめて高飛込に変更したのも、ナルにはその理由が理解できない。そして、なぜ、水泳を続けているのか、自分の深い部分と向き合うことができないナルはついに、ある行動を起こしてしまい、そのことがさらに自分を追い詰めることになってしまった。
この物語は、水泳競技という水の中の世界で多感期の子どもたちが自分の弱さにいかに向き合い、居場所を見つけ、前進していくか、が友情や恋の話も散りばめながら、繊細に、そして力強く描かれている。作中の優しいタッチのイラストも物語に温かさを与え、巻末の第21回トンネ児童文学賞大賞を受賞したこの作品の選評、訳者すんみさんの「あとがき」も読み応えがある。

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レビュアー

主人公は負けず嫌いな水泳少女。スランプで荒れ気味だった彼女が、注目を集める転校生との触れ合いのなかで、初めての気持ちに目覚めていきます。
こんなに揺さぶられたのは久しぶりですね。
友情、恋愛、家族愛。すべてが優しく、温かくて、心の琴線に触れるわ触れるわ。
そして、終盤には物語が沸騰。
圧巻でした。
序盤の主人公が迷走し続ける部分では、ナニコレ?と感じていたのですが、読むのをやめなくてよかったです。もし合わないと思っても、校内大会の章までは絶対に見て欲しい。
あとは、きっと止まれない。(対象年齢は11歳以上かな?)

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図書館関係者

青春眩しすぎて、羨ましすぎて、ちょっと泣けた。
水泳部エースの女の子が、水泳が好きな自分の気持ちと戦う話。もちろん他校のライバルも出てくるけど、この話はやっぱり自分との戦い、メンタルの話だと思う。そして恋と友情。
この話を子どもたちがどう受け止めるのか、いまから反応がとっても楽しみ!積極的におすすめしたいです。

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図書館がくれた宝物

ロンドンから疎開し親代わりになる人をひそかに探す3人きょうだいは、村の図書館に通い始め…。第二次世界大戦下の心温まる物語。

 


【みどころ】
両親のいないきょうだいの疎開先での心のよりどころは村の図書館。そんな3人はひそかに「本当の親」になってくれる人をさがしていて…。きょうだいの助け合いが印象的な、第二次世界大戦下の心あたたまる物語です。

ケイト・アルバス 作
田理絵 訳
徳間書店
2,090円

【選定理由】
イギリスと日本の戦時下の市民のくらしの違いに気づかせてくれ、困難な生活の中を、必死に生きていく姿に心を動かされる。登場人物たちに、家族のありようの一つを見ることができる。
図書館関係者

表紙の絵と題名から甘めのファンタジー小説かなぁとあまり期待せずに手にとったが、今年読んだ本の中で一番面白かった。ドナ・ウイリアムズの『自閉症だった私へ』を読んだ時の驚きが蘇ってきた。発達障害に関わる全ての大人は一読すべき。作者自身も自閉スペクトラム症とのことで、感覚過敏の状態が丁寧に描かれていて辛さが理解しやすい。教科書的ではなく、共感的に理解できるのが、物語の素晴らしさだと実感できた。障がいだけでなく子どもの成長や社会との関わり方を描いた作品としても秀逸。

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レビュアー

スコットランドの小さな村に住む、自閉的11歳の少女アディが主人公。
魔女狩りの話も自然に盛り込め、古い感覚のまま生活している人たちが多く住んでいそうな、「スコットランドの片田舎」という舞台設定がとてもよかった。
自閉の特徴を持つ自分と、魔女狩りで犠牲になった女性たちとを重ねて、彼女たちのために慰霊碑を建てようとアディが行動を起こすことで物語は進んでいく。
わりと登場人物が多いのだが、無駄な人物が一人としていなかった。
アディの自閉的特徴を、理解する人、理解しない人、理解できない人、知ろうとしない人、聞こうともしない人など、人物描写がうまい。
物語として十二分に楽しめるが、それ以上に、アディの目を通して、自閉的な人たちが、どのように感じ、どのように考え、どのような生活を送っているのかが、とてもわかりやすく描写されていて、自閉というものを知るきっかけになる物語だと思う。
タイトルの「魔女だったかもしれないわたし」というのは、時代が違えば、自分も理解不能の恐ろしい魔女として、処刑されていたかもしれない、という気持ちから。
英語のタイトルは「A Kind of Spark」で、どこにも「魔女」とは書かれていないのだが、日本語版のこのタイトルは、英語のタイトルよりもいいんじゃないかと思った。
タイトルに限らず、翻訳されていることを忘れるくらい、とても自然な文章で、素晴らしい翻訳だった。
小学校高学年の課題図書だが、年齢に関係なく、多くの人に読んでもらいたい物語だ。

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図書館関係者

読み進めていくと、主人公と同じように感じていた事もあったなと、共感しながら読ませていただきました。時代背景としては、私が生まれるよりも前のようですが、自分の小学生の時に自閉だとか言う言葉はなく変わっているとか、もっと差別的用語を使ってくる同級生もいましたが、誰も知らない事は言いようがないので、割と自分は普通に過ごしてきたのだと感じました。本に出てくる嫌な先生のような先生も、昔の担任を思い出すようでした。読んでいて、同じように抉られました。作品を否定されるだけでも、魂が壊れるようなのに、それを壊された主人公の気持ちはとてもわかりました。最後の結論に辿り着くまでの経過は全て必要な事だったのだろうと、自分にも置き換えて拝読させていただきました。そして、環境はとても重要なのだと感じました。

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海よ光れ!:3・11被災者を励ました学校新聞

東日本大震災の避難所の小学校で子どもたちが取り組んだこととは…。子どもたちの思いをつぶさに伝える感動のノンフィクション。

 


【みどころ】
東日本大震災の避難所となった小学校で、被災者といっしょに寝泊まりしていた子どもたち。何を感じ、自分たちに何ができるのかを考え取り組んだこととは…。子どもたちの思いをつぶさに伝える感動ノンフィクション。

田沢五月 作
国土社
1,540円

【選定理由】
読みやすい文章で、新聞の役割と紙面構成、記事の書き方がわかる構成で、ノンフィクションとして優れている。震災当時の子どもたちの活動や地域の絆の大切さが描かれている。
図書館関係者

中村さんの人生に触れていると、好奇心や考えて行動することの大切さを実感します。読めば読むほど「なぜこんな人が亡くならなければならなかったのか」と思います。
自分の利がどうとか、そういうのが一切なく、ただ目の前の状況がよくなるために行動する……その力がただただ凄い。言葉にすると簡単ですが、実行するには難しすぎます。それでもそれに人生を費やした……そんな人が日本にいた事、子どもたちに知ってほしいです。

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レビュアー

アフガニスタンに用水路をひいた医師、中村哲さんについてやさしい言葉で語った伝記物語。アフガニスタンについて、中村哲さんについて、何の予備知識もなくても読める本。医師であることと、命を守る為に灌漑用水を確保することが地続きであることがよくわかる。

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中学校の部

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ノクツドウライオウ:靴ノ往来堂

祖父の作った靴を持つ人たちにおきた、人生を変えるほどの変化。それは進路に迷う夏希の心を大きく揺さぶる。さわやかな青春物語。

 


【みどころ】
夏希はシューズデザイナーを夢みる中学生。祖父はオーダーメイド靴店「往来堂」の店主だ。祖父がつくる靴を履いた人たちには、人生を変えるほどの変化が起こる。夏希は、それらに影響を受けながら進路を定めていく。

佐藤まどか 著
あすなろ書房
1,650円

【選定理由】
靴づくりの細かなところまで描かれており、物作りの魅力にどんどん引き込まれていく作品。大切に扱えば長く使えるものとの出会いは、気づかないだけで身近にあることがわかる。
図書館関係者

楽しいお話です。コロナ禍によって様々なことが制限され、鬱屈を抱えた中学生の少年少女が、それに反発心を持ちつつ適応しながら成長していくストーリーです。
今になって思い返せば、あの頃は、大人ですら余裕がなく、子どもたちに制限を押し付けてしまったんじゃないかと思います。でも本当に仕方なかったことです。ただ、子どもたちのなかには「仕方ない」けど「仕方ないですませたくない」ことは確かにあったはずだとこの本を読んで思いました。
コロナ禍が収まりつつある今だからこそ読んでほしい本です。そして「仕方ないですませたくなかった」と今一度、誰かに気持ちを思いっきり吐き出し、整理をつけることができれば……と願わずにはいられません。(が、それも大人のわがままなのかもしれませんね。)

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図書館関係者

課題図書ということでリクエスト。
「成績トップ冷静画伯」の千暁と「コートの猛獣、向かうところ敵なしのエースアタッカー」の鈴音を中心に描かれる、コロナ禍の中学生たちの姿。
やりたいことは何もできず、みんながやってる正解から外れないように、みんなが我慢する。
そんな環境に多感な中学生たちが影響されないわけがない。とある事件をきっかけに起きた出来事には泣かされてしまった。
タイトルが様々なことを考えさせてくれる。読み終えた後きっと、「さぁ、これから目一杯生きるぞー!」って思える。
コロナ禍の話題はもう食傷ぎみ、、と思っていたのに見事にその考えを覆された。してやられた。
10代の人はもちろん、そんな若者たちをそばで見守ってきた全ての人に推したい。

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図書館関係者

ずっと読みたかった作品です。
コロナ禍の辛さだけではなく色々な悩みを抱えながらも前に進んでいく。それも主人公だけではなく登場人物みんなが。
「何気なく過ごしているだけでも頑張っている。」この言葉に非常に共感した。
顧問の先生方もそれぞれいい味出していたし、主人公二人の無意識な誉め合いも良かった。
勢いのある文章で最後まで楽しく読めました。

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希望のひとしずく

3人の中学生が古い井戸を見つけた。願いが叶うという伝説の井戸が、町の人たちに次々と奇跡を起こす!?愛と希望があふれる物語。

 


【みどころ】
3人の中学生が、願いをかなえる伝説の井戸を見つける。そして、クラスメイトや町の人たちのさまざまな願いを知る。ひとりの優しい気持ちが、思いがけない奇跡を起こし、だれかの幸せにつながっていく。愛と希望の物語。

キース・カラブレーゼ 著
代田亜香子 訳
理論社
1,980円

【選定理由】
登場人物が多く、連続ドラマになりそうな多彩なエピソードで構成され、飽きずにぐいぐい読める。ちょっとした気づきや優しさが、人の助けになるかもしれないと思わせてくれる。
図書館関係者

課題図書ということでリクエスト。
ダイアナ・ハーモン・アシャー作品は「サイドトラック」という作品で以前も課題図書に選出されている。
ハルブルック中学校は日本の中学校とはだいぶ違う。
髪色も自由だし、先生の発言に対して生徒がヒューヒューと歓声を上げる。そして学校ミュージカルがある。
日本の中学生たちは羨ましくなってしまうに違いない。
でも主人公のシーラは日本人とよく似てる。
周りの目を気にして、自分のやりたいことを引っ込めてしまうそんなシーラが、
学校ミュージカルの役でおじさん役に選ばれる。
読み手は自分の経験と照らし合わせながら読めるだろう。
うん、さすが課題図書。

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アフリカで、バッグの会社はじめました:寄り道多め仲本千津の進んできた道

アフリカの貧困問題を解決し、女性を輝かせたい――自分の本当の夢を追いつづけた仲本千津さんの“進路決定”ドキュメンタリー。

 


【みどころ】
将来の夢が何度も変わり、銀行員になっても、仲本千津さんは「こうありたい自分」をずっと追いもとめてきました。色あざやかなバッグと彼女の生き方は、「自分の好きな色を選んでいいんだよ」というメッセージです。

江口絵理 著
さ・え・ら書房
1,650円

【選定理由】
大変わかりやすく書かれ、言葉の選び方、ページ数など伝わることを大切にしている編集、読後に明るい未来を思い描ける内容。表紙に描かれたバッグの写真も印象的。
図書館関係者

今夏の青少年読書感想文全国コンクール・中学生の部の課題図書。
関東を流れる荒川は、遠方の地方に住む中学生たちにとってはあまり馴染みのない川であろう。けれどこの本は、荒川の存在と歴史や役割が、時代の変遷とともにどうなっていったのか、そして現状から未来に向けて、何が大切で、我々はどうしていったら良いのか、実に興味深く分かりやすく構成し書かれている。
見返しの地図、巻頭の写真、読みやすいフォントや、お話を聞くように読める丁寧な内容も秀逸で、全ページに渡り描かれた、その内容に即した下部のイラストの変化も楽しく面白い。
どこに住んでいても、自分の身近に存在する川について、この荒川を例に今一度考え、調べたり思いを馳せたりしながら、未来のために今必要なことや、自分に出来ることは何か、SDGsの観点や、水害から身を守る行動についても、自分ごととして意識するきっかけとなると思う。感想文ではその辺りの自分の実践や考察を書くのも良さそう。大人である自分も大変勉強になった。

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レビュアー

荒川(荒川放水路)が何故作られたのか?どのように作られたのか?という歴史的なことだけでなく、河川敷は何故あんなにも広いのか?洪水は雨が降っている間だけでなく、止んでから起きることがある、などの話が面白いのです。
『わたしがこの世を去る時には、生まれた時よりもよりよくして残したい』
という言葉を残したのは、岩淵水門の設計をした青山士(あおやまつかさ)です。彼はパナマ運河の工事に携わり、その時の経験を荒川の工事でも生かしたのです。彼が設計した岩淵水門は関東大震災でもビクともしなかったのです。
工事中に、「そこまでやる必要があるのか」と上司に言われても、自分の考えを押し通した彼のような立派な技術者がいたからこそ、荒川は今も役目を果たし続けているのです。
ここ数年、日本のあちらこちらで浸水のニュースを見ることが多くなりました。そういう場所が一か所でもなくなるように、荒川の話をみなさんに知って欲しいと思います。

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図書館関係者

課題図書ということでリクエスト。
荒川の姿は、人間の暮らしと共に変化してきたことがよくわかる。治水、利水に尽力した人、川の変化で被害を被った場所など荒川の歴史を知ることができた。
地域防災のこと、河川ごみのことなどにも触れられていて、川との付き合い方を考えさせてくれる点もいい。

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高等学校の部

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そらわたる教室

「もう一度学校に通いたい」と定時制高校に集った生徒達。科学部を結成し、実験を通して一つになっていく――
ドラマチックな青春科学小説!

 


【みどころ】
定時制高校に集った、さまざまな事情を抱えた生徒たち。彼らは「科学部」を結成し、「火星のクレーター」を再現する実験を始めた――夜の教室で起こった奇跡の化学反応が胸を打つ、共感度100%の物語です。

伊与原 新 著
文藝春秋
1,760円

【選定理由】
定時制高校の実話が、高校生には意外性をもって受け止められる。主人公が学びに目覚めるプロセス、かつ科学分野に目を向けていく点に多様な読書感想文が期待できる。
書店関係者

心に高い壁のある主人公がだんだん音楽仲間たちと打ち解けていく様子に心が温かくなりました。
後半はつらくて読み進めるのがしんどかったです。
好きなことに熱中することの大切さや恋愛とも友情とも少し違う大切な人との出会いがたまらなく好きで、最近読んだ本の中で1番良かったです。
本屋大賞は私は1位を押しました。今年は課題図書にも選ばれているので当店でも大々的に展開したいと思っています。

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書店関係者

タイトルからは想像つかない物語。そしてチェロという親近感のない楽器と著作権が絡むミステリにあまりそそられなかったが、本屋大賞2位は侮れず。過去の傷に捉われしんどい日々を過ごす橘は上司から潜入スパイを命じられる。仕事と思いながらチェロ講師との間にできる信頼と絆に、自分の裏切り行為が耐え切れなくなる。音楽がここまで人を変え、救い、人生を彩るのかと驚くと共に羨ましくなる。そして言葉や文章で音楽の素晴らしさを表現できること、それを味わい楽しめることが嬉しい。

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図書館関係者

「第69回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書 高等学校の部 」ですが、
社会人にもぜひ読んでもらいたいです。
任務でチェロを習い始めたものの、講師との関係、その仲間たちとの関係は決して命じられたからの関係ではなく、主人公自身が築いていったもの。
そこから生まれる信頼関係は本物であれば何があっても変わらず続くことを教えてもらえます。
社会人にこそ、その後の生き方を学べる一冊になるのでは?
頭の中にメロディが流れてくるような音楽描写。こころを柔らかくしてくれる癒しの音楽をスパイ物に仕立てる想像力に乾杯!!

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優等生サバイバル:青春を生き抜く13の法則

成績に一喜一憂する日々に、はじめてのホントの恋! ハードな高校生活を生き抜くために、「優等生」のジュノが見つけた法則とは?

 


【みどころ】
テスト、課題、進路、そして恋……。1日は24 時間。やらなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことは満載!! 悩み多き日々のなか、ジュノは、将来の準備期間だけではない「今を生きる」法則を見つけていきます。 

ファン・ヨンミ 作
キム・イネ 訳
評論社
1,650円

【選定理由】
日本よりも厳しいといわれる韓国の受験戦争真っただ中の高校生を描き、日本の高校生にも共感をもって、さまざまな読書感想文が寄せられることが考えられる。物語のテンポの良さを評価。
図書館関係者

冒頭から10代の心を鷲掴みにしそうな「国家公務員YouTuber」というパワーワードが目に飛び込んでくる。
農林水産省の白石さんが、今時の農業とその魅力をわかりやすく解説してくれている。
日本のイマドキの農業、環境のこと、農林水産省のこと、そこに関わる消費者としての自分などたくさんのことを考えながら読むことができる。課題図書に選ばれるのも納得。

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私の職場はサバンナです!

南アフリカ政府公認のサファリガイドが伝えるサバンナの動物たちの生態、環境保護の最前線、自然と共生するために大切なこと。

 


【みどころ】
大好きな動物を守りたい――南アフリカ政府公認・唯一の日本人女性サファリガイドが伝えたい知られざるサバンナの動物たちの生態、環境保護の最前線、人と自然が共生するために大切なこと。

太田ゆか 著
河出書房新社
1,562円

【選定理由】
南アフリカでサファリガイドになる、主人公のアクティブな生き方は高校生には新鮮で、文系・理系問わず読める、楽しく魅力ある作品。生物多様性を考えるきっかけにもなる。
書店関係者

昆虫。この惑星上に恐竜よりも以前から存在し、その誕生と滅亡を見ていた。4億年前に翅を手に入れ、1億5千万年以上もの時間地球の空を支配し、地質時代に5回もあった大量絶滅を生き延びて今も存在している。
その数、ヒトひとりにつき2億匹以上。奇妙で美しく、風変わりで驚異的。
きっと地球上からヒトが滅ぶよりも、昆虫が一種でも滅びた方がダメージが大きいに違いない。
昆虫は苦手という人は多いし、私ももちろん苦手だけど、それでも知れば知るほど面白く興味深い世界であることがよくわかる。
調子に乗って「これってどんな昆虫かしら?」ってネットとかで検索するのは、おすすめしませんけれど。

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図書館関係者

表紙の美しさと課題図書ということでリクエスト。
中身は活字情報たっぷり!昆虫と人間、植物、昆虫同士、様々な観点で昆虫を知ることができる。
活字だけだからこそ、登場するたくさんの昆虫を図鑑で調べたくなる点がいい。
知る行為が次に続いていく。
タイで発見されたというセナガアナバチ「アンプレックスディメンター」。
この名前の由来を伝えたら、10代の人は喜ぶかも。
自分が気になるところだけ読むのもアリな一冊。

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