ホーム >指定図書

「指定図書」の発表につきましては9月上旬を予定しております。

※すべて税込価格

「あいたくてたまらない:ももいろの貝とやどかりぼうやのお話」

おじいちゃんにもらった桃色の貝がらから不思議な音が! それは、故郷の海で泣いている、やどかりぼうやの声でした。そうたは、貝を海にかえそうと勇気を奮います。

【みどころ】
ももいろの貝がすきでたまらないやどかりぼうや、やどかりぼうやが心配でしかたないももいろの貝。二人をまた一緒にさせると決めたそうた……だれかがだれかを大切に思う気持ちがいっぱいつまった物語です。

おくやまゆか さく
福音館書店
1,210円

「リリの思い出せないものがたり」

ある夏の日、おばあちゃんのお友だちが書いた『水玉ハンカチのものがたり』を聞かせてもらったリリ。すると、これまで思い出せなかった2才の時のふしぎなできごとが、よみがえってきたのです!

【みどころ】
ここですてきなことがあったはずなのに、どうしても思い出せない……。そんなことは、ありませんか? ある物語をきっかけに、リリがなくした大切な思い出をとりもどしていくすがたに、ワクワクします!

たかどのほうこ 作
高橋和枝 絵
ポプラ社
1,540円

「ガラガラがらくた!?」

カササギの夫婦メグとアッシュに、もうすぐかわいいひなが生まれます。完ぺきな巣を作ろうといろんなものを集めはじめますが…。最後のオチも完ぺきです。SDGsにも楽しくふれられます。

 

【みどころ】
かわいい子どもたちへの過剰な愛、モノにあふれる世の中を、ユーモアたっぷりに描いています。テンポよくすすむ文章もくすっと笑え、前後の見返しまで遊び心たっぷり。読み返すたびに発見のある絵本です。

エミリー・グラヴェット 作
なかがわちひろ 訳
BL出版
2,090円

「モリスくんとオレンジいろのドレス」

ある日、すばらしいオレンジいろのドレスを見つけたモリスくん。あんまり素敵だったので着てみると、みんなにからかわれてしまって……。感性豊かなモリスくんの勇気と喜びを描いたお話。

 

【みどころ】
感性豊かなモリスくんがときめく「オレンジいろのドレス」とは、どんなドレスなのでしょう? モリスくんが自分らしさを取り戻すきっかけや勇気にも注目です。自分の「好き」も、相手の「好き」も知りたくなる一冊。

クリスティーン・バルダチーノ 作
イザベル・マランファン 絵
まえざわあきえ 訳
世界文化社
1,760円

「いかだネコG氏12のぼうけん」

若い社長と若いネコが、タイの養殖場で働く、おどろきがいっぱいの毎日。ネズミやカラス、子ネコたち、パン屋さんや税務署長、魚どろぼうまでやってきて……昼も夜もぼうけんがいっぱい!

 

【みどころ】
瀬戸内海にある小さな養殖場で働く一人と一匹。夜中に餌をねらうネズミ、海からやってくる子ネコたち、タイの出荷で訪れた市場の人々など、いろいろな人や動物に出会います。絵を描きたくなる場面がいっぱいです。

山下明生 作
高畠那生 絵
あかね書房
1,430円

「銀樹」

家族をなくし、過酷な暮らしをおくるシンは、薬師のマボウと、“銀樹“に救われる。ある日、銀樹から作られた秘薬を求める者がやって来て……。人は、「分かち合うこと」ができるのだろうか。

 

【みどころ】
どんな病も治す“銀樹“があったら、あなたはどうしますか? 銀樹をめぐって巻き起こる、人々の攻防や願い。様々な植物が生い茂る深い森、里の美しい描写も必見です。光り輝く小さな銀樹の世界をお楽しみください。

森埜こみち 著
日下明 絵
アリス館
1,650円

「ラナと竜の方舟:沙漠の空に歌え」

沙漠にある「まぼろしの町」。ラナは自由がなくなった故郷を出ようとして、気づくと青屋根を見上げるその町に来ていました。竜に助けられ運ばれてきたのです。今の時代に息づくファンタジ−。

 

【みどころ】
「まぼろしの町」は竜が休むための「方舟」でした。竜使いが歌を聞かせ、人面鳥フープーの歌で目覚めると、竜はまた飛び立ちます。ラナは、一緒に助けられた男の子ジャミルのため、ひと肌ぬぐことにします……。

新藤悦子 作
佐竹美保 絵
理論社
1,760円

「ダンス・フレンド」

ダンスが大好きな11歳のレオは、場面かんもく症のため、家族としか話せない。ある日隣の家に、同い年のリカが引越してくる。それぞれ困難を抱えるふたりが、真の友情を築くまでを描いた物語。

 

【みどころ】
レオは、リカと友達になりたい、友達でいたいという気持ちを伝えるために、勇気をふりしぼって行動します。ふたりはどう気持ちを伝え合い、支え合い、真の友だちになったでしょう。一歩ふみだす勇気をくれる物語!

カミラ・チェスター 作
田理絵 訳
早川世詩男 絵
小峰書店
1,870円

「やなやつ改造計画」

きままな男子中学生の光也は、次の生徒会長選挙に立候補することにした。選挙に勝つために「いいやつ」と「やなやつ」とはどんなやつかを仲間といっしょに研究してみると……!爽やかな青春小説。

 

【みどころ】
生徒会長に選ばれるには、「いいやつ」という印象が必要だが、「いいやつ」とはどんなやつなのか。友人がいう「光也、魂をみがくんだ。そうすればきっといい人になれる」はたして光也は、「いいやつ」になれるのか。

吉野万理子 著
あすなろ書房
1,760円

「ミルキーウェイ:竹雀農業高校牛部」

「進学校にも行ける」という担任の声をよそに、竹雀農業高校へ入学した夢生。大学進学を目指せば、母さんに負担をかけると思ったからだ。実習用の牛のお世話をする「牛部」へ入部する。夢生の体の三、四倍はありそうだった。

 

【みどころ】
私たちの命を支える牛乳。農業高校に進学した夢生は、産業動物である乳牛を愛する意味や酪農の現実を知りながら大きく成長していきます。夢に向かいひたむきに進む高校生へのエールを込めた、爽やかな青春物語です。

堀米薫 作
新日本出版社
1,650円

「七月の波をつかまえて」

ゴシックメイクに臆病な心を隠したジュイエ。太陽みたいなサーファーガールのサマー。海辺の町で出会ったふたりの、とくべつな夏休み。生きることのきらめきに満ちた、切ないほど美しい傑作!

 

【みどころ】
全てを金色に染めて沈む太陽の光。生まれては海に帰っていく波。色づいた葉を落とし、春の芽吹きを待つ木々。さりげない自然描写に、めぐる命への鮮やかな驚きや今を生きることの輝きが詰まった、夏の宝物のような一冊。

ポール・モーシャー 作
代田亜香子 訳
岩波書店
2,090円

「この銃弾を忘れない」

遠い収容所に囚われた父さんを連れて帰ってこいって母さんは言うけれど…。少年の困難な旅のゆくえは? 1938年、スペイン内戦下での出来事をもとに描く、家族の絆と少年の成長の物語。

 

【みどころ】
13歳のミゲルは、母や弟たちの勢いに押され、忠実な犬だけをつれ、危険な旅にでます。オオカミのいる森、敵か味方かわからない放浪の兵士…。歴史の知識がなくても楽しめる、家族の絆を描いた胸にせまる作品です。

マイテ・カランサ 作
宇野和美 訳
徳間書店
1,870円

「クマはなぜ人里に出てきたのか」

大量出没と人身事故の増加でマスコミを騒がせるツキノワグマ。背景では何が起こっているのか? クマの棲む山岳から里山まで丹念に調べ歩き、クマと人間との関係を読み解いていきます。

 

【みどころ】
著者が大切にしているのは「自分の眼で見て考える」こと。事実を丁寧に調べ、積み重ねる自然観察の奥深さに引き込まれます。「怖い」だけでは終わらせず、クマという生き物を知る面白さを考える一冊です。

永幡嘉之 文・写真
旬報社
1,870円