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見えるものや見えないものって、人によってちがうんだな。ぼくの見てるせかいは、音と数字がまざったふしぎなばしょ。数字や図形を見るとわくわくする。頭の中で数字が音にのって、歌ってるみたいなんだ。今は、円しゅうりつを早口で七十けたまで言うのがたのしい。でもそれを言ってたら、友だちに「何となえてるの。」と言われ、数字のことわかってもらえないってさみしくなった。ぼくの見てるせかいは、友だちにはへんなのかな。こんな見え方をしているのは、ぼくだけなのかな。
この本は、見た目や見え方がちがううちゅう人たちが出てくる話だ。でも、だれもこまらずみんなへいわにくらしている。「どんなひとにも、じぶんとおなじところはかならずあるとおもう。」ってことばがあって、ぼくも友だちとちがうだけじゃなくて、同じところもあるなって思ったんだ。だから、ちがってもいいんだ、ちがうからこそいっしょにわらえるんだって気づいた。心がらくになった。
この前、算数がきらいな友だちに「算数ってゲームみたいでおもしろいよ。」と言ったら、ちょっとすきになってくれた。クイズみたいなもんだいをやったら、「やっぱりたのしいね。」と言ってくれて、すごくうれしかった。ニヤニヤがとまらなかった。だからこんどは、友だちのすきなせかいも見てみたいと思った。ぼくには見えない、すごいものが見えてるかもしれないし、同じ見え方の子に出会える日が来るかもしれない。
ぼくの見え方はみんなとちがうけど、それでもいいやって思えるようになった。だから、これからもぼくだけの見え方で、まだまだ知らない数字のひみつをいっぱい見つけたい。そしていつか、「数字がきらい」な子が、ぼくの話をきいて、「数字はおもしろいかも。」と思ってくれたら、ぼくはうれしくてスキップしながら歌っちゃうな。
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●読んだ本「みえるとかみえないとか」(アリス館)
ヨシタケシンスケ・さく 伊藤亜紗・そうだん

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