
第37回/高等学校の部/文部科学大臣賞
「道のり」
佐藤瑞季(埼玉県立伊奈学園総合高等学校1年)
「この銃弾を忘れない」(徳間書店)
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一九三八年、夏から秋にかけてのスペイン北西部がこの物語の舞台です。たった十三歳の少年ミゲルが、標高千メートル以上ある山岳地帯を旅して、愛犬と二百キロメートル離れた捕虜収容所まで父親を探しに行く姿は、私に勇気と感動を与えました。物語の象徴である弾丸を描かず、それまでに出会う人々をアコーディオンで奏でる様に描きました。オビエドの収容所の場面から、有刺鉄線はスペインの詩の譜面になっています。