第33回/小学校高学年の部/優良賞

「仮面の奥の真実」

 中西凌輔(大阪市 追手門学院小学校5年)

「オペラ座の怪人」(集英社)


 怪人とは一体どんな人だったのだろう。みにくい顔に生まれてしまったために人々から怖がられ、本当の怪人に。しかし、ただ誰かを愛し愛される普通の人になりたかった、やさしい心の持ち主だと僕は感じました。音楽しか愛せなかった彼がクリスチーヌに出逢い、自分の心に気付きました。明るいオペラ座と暗い地下室。それはまさに怪人の2つの顔。怪人の心は実らず去りましたが、きっとどこかで笑顔で見守っていることでしょう。