第33回/中学校の部/文部科学大臣賞
「全ての人に、命の水を」
小川怜禾(宮城県仙台二華中学校3年)
「武器ではなく命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方」(平凡社)
遠くで水の流れる音を聞いた気がした。綺麗な水が、用水路に初めて流れる音を。中村哲医師は約三十年アフガニスタンで人道支援を行い、他人のための努力を惜しまなかった。「武器ではなく命の水をおくりたい」という言葉はまさに中村医師の生き方そのものだった。中村医師の遺した平和への願いは、これから先もアフガニスタンの地に生き続けるだろう。そして願わくば、私も誰かのために喜んで尽くせるような、そんな人でありたい。