第26回/中学校の部/文部科学大臣賞

「時空のゆらめき」

 増田 琴瀬(群馬県渋川市立渋川北中学校3年)

「カンヴァスの向こう側:少女が見た素顔の画家たち」(評論社)


 絵は時を越えて人間の感性に訴えかけるものなんだ。私はこの本を読み一番にそう思った。竜の持つ時計と日時計、変わり続けるゆらぎで時を表した。この本を選んだ理由は美術史に興味があったのと、絵の原点に戻りたかったからである。私は原点のイメージの胎内と海を水で表そうと思った。私が深く考えさせられた「時空」、「第一のアンチノミー」を感じてもらう表現に苦心した。私も時を越えて感動を与えられる絵を描きたい。