第23回/高等学校の部/優良賞

「貝の火」

 原田 絵美(愛知県立岩倉総合高等学校 3年)

「宮沢賢治全集5より『貝の火』」(筑摩書房)


 私は最後に出て来たフクロウの言葉に、思わずドキッとしてしまいました。正しい道から外れることは簡単だしどこにでも誘惑は潜んでいるから、それに打ち勝つのは難しいことだと思います。そんな状況は誰にでもあてはまることで、常に自分を見つめなくてはいけません。私はそれを表現したくて、貝の火から広がる世界で様々なものが関係し合い、中央のフクロウの目がこちらをじっと見ているというイメージで作品をつくりました。