第23回/中学校の部/優秀賞

「種から学んだ大切な事」

 伊藤 真帆(茨城県結城市立結城中学校 2年)

「種をまく人」(あすなろ書房)


 始まりは一人の少女がまいた小さな種だった。貧民街にある誰も気にとめなかったゴミ溜めの空き地が少しずつ変化していく。
 畑ができていく過程でちょうど蔓植物が蔓をのばすように、人びとの間に連帯感が生まれ、気がつくと人びとは仲間になっていた。人と人とが繋がっていくことを、ビルに蔓がからみついている所で表現している。
 言葉や人種が違っても互いに理解し合える。そんな希望や喜びをこの絵から感じてほしい。