第21回/小学校低学年の部/優良賞

「走れ、桜の中を」

 垣本 拓海(和歌山県田辺市立富里小学校 3年)

「風をおいかけて、海へ!」(国土社)


 桜並木の中を、
「もうちょっとで海に着くからがんばろう。」
と自転車をこいでいる。桜の花びらがふって、足元の桜のじゅうたん、ぼくもピンク色の世界にいるみたいで、心がゆったりする。
 ぼくは海につながる川をそうぞうしてかいた。魚も自転車の音でおどっている。鳥も二人をおうえんしているようにかいた。ぼくの心も、二人の顔も桜色。