第63回小学校低学年の部 最優秀作品

「友だちっていいな」
 福島県塙町立常豊小学校 2年 下重 諒人

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 ぼくだったら、本のだい名を「アランの歯は入れ歯だぞ、すてきだぞ」にするなあ。だって、あんなにもみんなのやくにたつりっぱな歯をもっているのは、アランだけだもの。その歯の本当のやく立て方を教えてくれたのが友だちってこともすてきだよね。お話のさいしょから入れ歯ってばらしたら、アランにおこられちゃうかもしれないけどね。

 アランが「ぼくはどうしたらいいの。ほかになにもできないんだから。」って言った時、ぼくはとてもかなしかったんだ。かわいそうっても思った。アランはあんなにみんなをおどろかせてたのしんでいたのに、本当はじぶんにじしんがないんだって。ぼくも、同じようなことがあったよ。一年生の時のぼくは、ないてばかりで、とくいなことがなかったんだ。でも、

「諒人くんは聞き方名人だよね。」

って、友だちが言ってくれたから、ぼくにもできることがあるんだってうれしくなった。そこからぼくはじしんたっぷり。だって、聞き方名人だもん。だから、アランがかみを切ってあげたり、歯のみがき方を教えてあげたりしているのを見て、よかったなあって思ったよ。じぶんのとくいなことで友だちのやくに立てるってうれしいもんね。

 おどろかしてばかりのアランより、今のアランの方がしあわせそうだよ。もちろん、入れ歯がばれた時はとってもはずかしかったよね。でも、ばれてよかったと思うんだ。だってね、みんなとなかよくなれたし、「アランはごきげんです。」じゃなくて、「アランもごきげんです。」にかわったんだもん。アランもってことは、みんなもってことでしょ。ぼくも、さん数の問だいがじぶんだけ分かってもちょっとしかうれしくないよ。二年生六人ぜんいんがわかった時が一ばんうれしい。みんなでしあわせな気もちになれるっていいことだよね。アラン、友だちを大じにしてね。もちろん、ぼくも大切にするよ。

 

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●読んだ本「アランの歯はでっかいぞこわーいぞ」(BL出版)
ジャーヴィス・作 青山南・訳

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