第61回小学校低学年の部 最優秀作品

「ぼくの中のフレデリック」
 神奈川県横浜市立間門小学校 2年 安食 成海

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 「フレデリックって、なんだかうちのおとうとに、にているな。」

 このお話を読みおわった時、ぼくは思いました。

 しょくじの時、おとうとはうたに合わせてダンスをします。それを見たかぞくは、みんな大わらい。しゃしんをとる時も、のんびりみんなのところにきて、とつぜんおもしろい顔をして、わらわせてくれます。おとうとがいると、みんながえ顔になります。そんなおとうとは、ぼくのじまんだし大すきだけど、ぼくより人気もので、すこしずるい気がします。

 このお話のしゅ人公フレデリックも、こんなことをします。なかまたちは、ふゆがくる前にたべものをあつめているのに、フレデリックだけは、のんびりとほかのものをあつめます。そんなフレデリックだけど、ふゆになりたべものがなくなると、あつめたもので、みんなの元気をとりもどします。そして、みんなにほめられると、てれてしまいます。

 ぼくは、このお話が大すきです。それは、大すきなおとうとと、かさなるからかもしれません。人とちがうことをへい気でするのに、ほめられるとてれてしまって。ぼくは、フレデリックのことも、おとうとのことも、ちょっとうらやましいです。ぼくなら、人とちがうことをするなんて、はずかしいからです。

 おかあさんにも、「フレデリック」を読んでもらいました。

「あら、あなたににてる。」

 ぼくはびっくりしました。ほめられるとすぐにてれてしまうところや、いざという時、みんなのことをたすけてくれるところが、そっくりだと、おかあさんは言いました。フレデリックににていると言われ、なんだかうれしかったです。おとうととはちがうけれど、ぼくのいいところも、たくさん見つけられました。大すきなフレデリックに、ありがとうと言いたいです。そしたらきっと、フレデリックはこう言います。

「そういうわけさ。」

 

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●読んだ本「フレデリック:ちょっとかわったのねずみのはなし」(好学社)
 レオ=レオニ・作 谷川俊太郎・訳

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