第29回/中学校の部/大和証券賞

「優しさと誇り」

 菅原 千優(大阪市立歌島中学校2年)

「青い目の人形物語2:希望の人形日本編」(岩崎書店)


 私は千代の姿が椿の花の蕾のように感じた。花言葉はひかえめな優しさと誇り。田舎の小作の娘である千代がひょんなことから町の女学校に通うことになる。そこで千代を待っていたのは同級生によるいじめだった。しかし、千代はエミリー・グレースという日米親善人形と出会い様々な人々に助けられる。時には腹立たしい出来事もあるが、人を許す優しさと芯の強い心で成長していく。椿の花が開くように千代が成長していく姿を描いた。