第29回/中学校の部/優良賞

「森」

 田中 薫穂(京都府城陽市立城陽中学校3年)

「羊と鋼の森」(文藝春秋)


 「その人が鍵盤をいくつか叩くと、蓋の開いた森から、また木々の揺れる匂いがした。」これは「羊と鋼の森」の一文です。蓋の開いたピアノが奏でる音が「木々の揺れる匂い」という言葉で表しています。私はこの一文にとても心を惹かれ、その景色がありありと頭に浮かびました。その景色をどうすれば自分らしく表現できるのか、悩みながら精一杯取り組みました。