第29回/高等学校の部/優秀賞

「感覚」

 森 桜子(愛知県立岩倉総合高等学校1年)

「コンビニ人間」(文藝春秋)


 違和感に近い感覚がこの絵のテーマです。
 読み終えた達成感の中で、私は人間がとても気持ち悪い生き物であるように感じました。つまり、普通というものの概念に疑問を投げかけられたのです。今まで普通だと思っていた事が、別の視点から見てみると頭のおかしい事のように見えました。
 このよく分からない感覚を、どうにか画用紙の中に一つの世界感として納めようと思いました。掴み所のない感覚を絵にするのが凄く難しかったです。