第27回/高等学校の部/優良賞
「カンガルー・ノート」
永見 野乃(京都市立銅駝美術工芸高等学校1年)
「カンガルー・ノート」(新潮社)
とにかく情景がいちいち目に浮かんできて仕方なかったという点が作画にあたる動機であった。細かなディティールまできっちり文章が描き切っているのでそれにそえばいいだけの話なのだが、そこに自分なりのオリジナリティを入れて、というところが難しかった。そもそも場面を選ぶのにも悩んだ。奥行きを出すためにはどうすれば良いか、日頃のデッサンで学んだことを生かして描き進められたと思う。