第27回/中学校の部/文部科学大臣賞

「チャラカ」

 山内 佑恵(宮城県古川黎明中学校3年)

「渋谷ギャル店員 ひとりではじめたアフリカボランティア」(金の星社)


 人に二つの手があるのは、一つは自分を守るため。もう一つは、人を助けるため。
 そう語った栗山さやかさんは、エチオピア語で月という意味の「チャラカ」と呼ばれていました。この絵で表現したところは月の中の胎児を守ろうと伸ばした手です。光が水面に映っている様子を描くことが大変でした。月は太陽の光がないと輝きません。きっと新しい命を守るために苦しんでいる女性たちの涙が月を照らしているのでしょう。